海洋調査 |
河川調査 |
地下水調査 |
主に自治体からの委託で海洋、河川、湖沼及び地下水等の調査を行い、水質汚濁や生物への影響を調べます。採取した試料を分析し、得られた数値は環境基準に照らして環境への負荷、汚染の状態等を明らかにします。
環境基準について (環境省)
環境基本法では、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、
「それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。」
としています。
■環境水(海洋、河川、湖沼)調査
水質の汚濁に関しては河川、湖沼、海水等の公共用水、及び地下水の基準があります。
河川、湖沼、海域などの公共用水の水質基準(環境省 水質の汚濁に係わる環境基準)
特に環境に対する負荷の低減が望まれる地域には、それぞれの地域にあわせた上乗せの基準が設けられています。
水質の汚濁にかかる環境基準には人の健康の保護に関する環境基準及び生活環境の保全に関する環境基準があります。
水質汚濁に係る環境基準で、人の健康を保護するうえで維持することが望ましい基準として設定された項目であり、有害物質とも呼ばれています。健康を保護するために、カドミウム、シアン、有機燐、鉛、六価クロム、ヒ素、総水銀、アルキル水銀、PCB等の23項目(健康項目)について基準値が設定されており、すべての公共用水域において一律です。
また、総水銀、アルキル水銀、PCBについては、魚介類の生物濃縮を通じ、食品として人体に取り入れられる危険性が大きいことから、これを考慮した値となっています。
水質汚濁に係る環境基準で、生活環境を保全するうえで維持することが望ましい基準として設定された項目であり、pH、BOD、COD、SS、DO、大腸菌群数、ノルマルヘキサン抽出物質(油分など)、全窒素、全燐の9項目(生活環境項目)について基準値が設定されています。
生活環境項目の基準値は、河川、湖沼、海域の各公共用水域について、水道、水産、工業用水等、利用目的に応じて設けられたいくつかの水域類型ごとに、該当する水域名を指定することにより設定されています。
全窒素および全燐の基準は、植物性プランクトンの著しい増殖のおそれのある海域および湖沼について水域類型を指定して適用されています。
■地下水調査
地下水の水質汚濁に関わる環境基準
別表及び付表
地下水の水質汚濁に係る環境基準で人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準です。
上記人の健康の保護に関する環境基準の項目と同様です。